オフィシャルレポート北陸編

お腹が満たされたので、少しお散歩。

とっても有名な「札幌時計台」を見学に行きます。こちらは、あのクラーク博士が初代教頭を務めたという札幌農学校の演武場だったそうです。

この時計は明治14年に動き始め、現在も市民に鐘の音で時刻を知らせるとともに札幌の誇りを伝え続けています。そんなに長い間動き続いているなんて!僕たちはまだまだ始まったばかり、見習わなきゃ。

小樽は、漁業に使用する漁具としての浮き球やランプの製造が盛んだったため、ガラス工芸が発展したと聞きました。
こちらの「ザ・グラススタジオイン小樽」は、工房内で製造工程を見学したり、体験できるスタイルを小樽で最初に始めたそうです。
気泡が入ったデザインのガラス製品も、こちらの工房から始まり、他のガラス工房にその技術を惜しみなく見せることによって、今では全国的に広がったそうです。

吹きガラス体験では、最初に作りたい形と色、模様を選びます。形は主にグラスやお皿、色は透明なガラスの底部分に配する彩りを選ぶことができます。
ガラスに彫る文字もここで用紙に記入しておきます。
ギャラリー下の作業場に入ると、外は少し冷えるのに、工房の中はとても暖かく、炉に近付くとさらに高温の熱気が伝わってきます。
ガラスに命を吹き込むエネルギー源になっているように感じられます。

吹きガラス体験では、もちろん製品作りの全行程を行うのでなく、形作りと色付けの一部を体験します。

溶けたガラスの塊を付けた金属パイプに、ゆっくりと、しかし力強く息を吹き込みます。
弱過ぎると膨らまないし、強過ぎると壊れてしまいます。思ったよりも強く吹き込み、吐き出す息を一瞬ですが一定にする気持ちで吹き込むといいようです。

空気の入ったガラスはパイプと反対側が底になるのですが、ここに一度別のガラスを付け、パイプから切り離します。ここは職人さんがやってくれます。

切り離した部分がガラス製品の口に、膨らんだ部分が器の内側になりますが、その口の開き具合は自分で調整します。小さめにすればグラスに、大きく開けばお皿にすることができるのです。

開口を調整する道具は、木の棒に新聞紙を巻いただけというシンプルなもの。これを右手に持ってガラスを回しながら内側から開いていきます。

ガラスは柔らかくなっているので思った以上に力が必要なく、軽く形が変わってくれます。自分たちで手を加えるのはここまでです。

数日で出来上がったガラス製品が送られてきました。
手作りらしいカーブが我ながらいい出来だなと思いました。
配色はあまり意識していませんでしたが、思った以上に鮮やかに仕上がりました。

自分は好きなクルマのことを彫り込んでもらったのですが、彼女は二十歳の記念になる言葉が書いてあります。

とてもいい思い出の品になったと思っています。

ガラス製作の間に外はすっかり暗くなっていました。さすがに北海道。日が落ちると少し肌寒くなってきましたが、小樽の有名な運河沿いの石造り倉庫跡のライトアップを見に行きます。

北海道開拓時代に、その玄関口として発展してきた小樽港では、大きな船から積み荷を降ろして倉庫まで運ぶ小さな船、はしけ(台船)が倉庫の近くまで入って行ける水路を作りました。これが大正12年に完成した「小樽運河」だそうです。

見るとわかりますが、小樽運河は、直線ではなく緩やかに湾曲しています。これは、元々の陸地を彫って作った運河ではなく、湾曲した海岸の沖合いを埋め立てて、岸壁を残した名残だそうです。
戦後、小樽港の埠頭が整備されるまで使われていましたが、現在は倉庫跡はレストランなどに再利用され、運河は観光スポットとして生まれ変わっています。

少し寒かったですが、それも二人の距離を縮めてくれるようで心は温まりました。

早朝の飛行機から一日ドライブ、さすがにちょっと疲れたので早々にホテルに入りました。
サウナ付の大浴場があるようなので、冷えた体を温めて、今日は早めに休みます。

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