翌日、朝のハウステンボスはまた違った雰囲気。夜のイルミネーションから比べると、落ち着いて、別の国で目が覚めたみたい。

今日も朝からハイテンションな由佳と共にハウステンボスを後にして、一路長崎空港へ。楽しかったよ、おとぎの国。また来るからね、今度はできれば私も彼氏と・・・（笑）。

空港への道程は、長崎を名残惜しむようにゆっくりとドライブ。しばらくすると、案の定、由佳がおなかが空いたと言い出した。
カーナビで調べると、ルートの近くに道の駅がある。
「じゃあ、飛行機の時間まで余裕があるし少しよってみようか」
「うん、行こう行こう！」
着いたのは道の駅「彼杵の荘」（そのぎのしょう）。ここは鯨料理が有名だそうです。

※だご汁･･･長崎県の郷土料理

あれ？　確かに彼杵は、大村湾に面しているけど大村湾は湖のような海。とても鯨が捕れた場所とは思えません。地元の人に聞いてみると、以前は近海で捕れた鯨は海上を運ばれ、ここが取り引きの拠点となっていたそうです。
私たちが食べた鯨料理は鯨入りだご汁^※と鯨炊き込み御飯。
「鯨ってほとんど食べたことがなかったけど、案外美味しいね」
「なんとなくヘルシーだし、普段も食べたいくらいだよ」

あっという間だったけど、内容が濃かった小旅行もいよいよ終わりです。長崎空港から飛び立ちます。
「由佳、少しは普段のストレスを解消できた？」
「うん、葵のおかげですっかりリフレッシュ！　元気100倍になった気分」
「そうだね。また行こうね」
「えー、今度は彼氏と行きたいなぁ（笑）」
「なにをー！　それは私だって同じだもんね（笑）」