オフィシャルレポート関東編

15:00 「ゆば懐石 山翠楼」に到着

山あいの道を抜けると数寄屋造りの立派な建物が見えてきました。あそこが山翠楼かしら。
やっぱりそうみたい。昭和8年創業と聞いていたけれど、さすがに風格があるわ。

車を預けて、玄関へ入ると香炉からかぐわしい香りが漂ってきて、長旅で疲れた体に心地よく沁みてくるようです。「香でお客様を迎えることが最高のおもてなし」という、日本の素晴らしい文化に触れました。

チェックイン後、広々とした2階のロビーで美しく活けられた花々を眺めつつ、ゆったりとくつろぎます。ここでは無線LANが使えるそうで、早速主人はメールチェック。今日はパソコンを置いてきたと思っていたのに…。「お父さん、今日はお仕事お休みでしょ。」

一息ついた頃を見計らって係りの方がお部屋に案内してくださります。お部屋の名前を見ていたら、「あら、源氏物語だわ。」風流ねぇ。万葉の時代から文人などにも愛されている湯河原ならではかしら、趣があります。
私たちのお部屋は「鈴虫」12畳のお部屋に副室も付いて、ゆったりとした作り。畳に床の間、窓の外は美しい箱根外輪山、二人きりのとても静かな空間。40年間の夫婦の思い出をゆっくりと語り合うにはぴったりの場所でした。

16:00 主人からの贈り物 極上のSPAでまどろむ

食事の前に、まずは旅の疲れを癒そうと、主人は展望露天風呂「大空」へ。
私は『madoromi SPA SUI』へ。和室のトリートメントルームは初めてだけど、デザインの調和がとれていてとっても素敵。フットバスにヨモギ蒸しで体を温めた後、オリジナルのトリートメントを受けました。体の芯からリラックスできて、ふわふわと漂っているみたいな初めて体験する感覚、これこそまさに至福の時間。今度は娘と一緒に受けたいわ。

18:30 自慢のゆばと山海の幸をお部屋でゆったりと味わう

楽しみにしていた夕食は、お部屋にて一品一品出される「ゆば懐石」。先付の引き上げゆばから始まり、吟味された本当に美味しい食材は素材の持ち味を引き出す繊細な味付けで調理されており、主人も私もその美味しさに思わず顔もほころびます。飲めない私もこの日ばかりはオリジナルの日本酒「海石榴(つばき)」という美味しいお酒を少々いただき、とってもいい気分。
神馬草(じんばそう)という体に良い珍しい海草をいただいたり、盛り付けや器の美しさに驚いたり、仲居さんの心配りに感心したり…二人でこんなにゆっくり時間をかけて食事するなんて何年ぶりかしら。二人で出かけた旅先の話は尽きませんでした。

21:00 満天の星空に浮かぶ露天風呂

夕食も終わり、今度は私が展望露天風呂へ。
昼間入った主人からは、「渓流や滝、周りを取り囲む山々の緑、晴れ渡った青空、最高だったぞ~。」と聞いていたけれど、夜は全く違った印象。漆黒の闇に満天の星、ライトアップされたジャグジーから見る空に感動を覚えました。山に囲まれた温泉で、ここまでの絶景は今まで見たことがありません。今夜はぐっすり眠れそうです。

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