名残惜しみながらチェックアウト。門をくぐった瞬間から最後の最後まで、素晴らしいおもてなしをしていただきました。私たちは、昨日スタッフの方に教えていただいた、絶景スポットのある大観山へ。眼下に芦ノ湖を眺めながら、富士山を満喫できるそう。今日もとても天気がよいので、期待に胸が膨らんでしまいます。

途中の展望台では初島が見られるという嬉しいサプライズ。太陽の光をいっぱいに浴びる海は輝いていて、初島を神々しく取り囲んでいました。「最近行ってないから、次は初島に行こうか。」「ふふふ、行きたいところがいっぱいで困っちゃうね。」

椿ラインをどんどん昇っていき、山頂へ到着すると、一瞬時が止まったような印象を受けました。そこには、目の前に悠然と広がる富士山が。息をのむ私たち。昨日の富士川で見た富士山とは、また違った山肌。富士山は見る角度で、全く違った表情を私たちに見せてくれました。芦ノ湖もしっかりと眼下に見え、「絶景ってこういうことかも」と思いました。本当に、こんな贅沢な風景は初めて。

名古屋へ向かう帰り道、「いつもと違う道を通ると、いろいろな発見があるなぁ…。」と、しみじみと言うお父さん。「そうね、じゃぁ元気でいなきゃいけないね。あなた、これからもよろしくね。」「…え、あなたって、お母さん、久しぶりに聞いたよ。」「いいじゃない、二人きりなんだし。ふふふ。」
恥ずかしそうに照れて笑う顔を見て、もう一度こころの中で「今までありがとう。よろしくね、あなた。」とつぶやきました。