VOICE ジャーナリストの声 (実験開始前プレインタビュー)

2020/02/27

清水 和夫 さん

<プロフィール>
国際自動車ジャーナリスト。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。東海大学の講師として自動車技術の歴史を教える。2011年12月から日本自動車研究所客員研究員。ほかにも自動車やITSに関する多様な検討委員を務める。

VICSの活動に期待するメッセージ

少し自慢話しをさせてください。
私は2007年にNHK出版から「ITSの思想」という本を上梓しました。
その一節に、これからのクルマは走るだけではなく「繋がる」という機能が備わり、クルマの価値を大きく変えると予言したのです。
まさに時代がその予言通りとなり、社会はIOT(インターネット オブ シングス)を利用した
「ソサエティ5.0」が標榜されています。
通信を積極的に使い、あらゆるモノやコトがつながることでもっと豊かな社会が期待できるわけですね。
モビリティの分野ではクルマとクルマ、あるいはクルマとインフラが繋がることで、より快適に安全に移動することができるのです。
カーナビの創生期に始まったVICSは、モビリティ・サービスの先駆者で、日本は繋がるモビリティの先進国なのです。

プローブ情報を活用した道路交通情報サービスが叶える
交通社会へ期待するメッセージ

カーナビで利用できるVICSはいまでは当たり前のサービスになりましたが、東日本大震災のとき、インフラが崩壊し、大パニックに陥ると懸念されました。
しかし、クルマ同士が繋がることで、災害時の通行実績がインターネットで提供されたのです。国のインフラがダウンしても、クルマ同士が繋がることで緊急車両などに移動可能な道路情報を出し続けたのです。
これがプローブ情報の大きな社会貢献だったのです。
プローブ情報はクルマの位置情報だけでなく、車載カメラの画像情報もクラウド経由で提供できます。例えばワイパー情報を共有すると、リアルな天気情報もサービスとして提供できるのです。自動運転時代には車載センサーを使って得られるデータを活用することで、色々なサービスが可能となります。ますます魅力的なモビリティ社会が期待できそうです。

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