VOICE ジャーナリストの声(実験開始前プレインタビュー)

2020/02/27

菰田 潔 さん

<プロフィール>
モータージャーナリスト。
日本自動車ジャーナリスト協会会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。JAF交通安全・環境委員会 委員、高速道路調査会 フェロー、全国道路標識・標示業協会 理事。
NPO法人 日本スマートドライバー機構 理事長。自動車レース、タイヤテストドライバーを経て、1984年からフリーランスのモータージャーナリストに。著著書は「クルマの運転術」(ナツメ社)など多数執筆。

VICSの活動に期待するメッセージ

筆者は知っている場所に行くときにも、30分以上かかる場所ならカーナビの目的地設定をして出発する。自宅に戻るときにも使うからワイフからはバカにされるが、半分はVICSとカーナビを信じているから、もう半分はどこまで正確に案内するかモータージャーナリストとして試したいからだ。
VICSの渋滞情報を元に一番早く到着するルートをカーナビが自動的にリルートして案内してくれたときは嬉しい気分になる。
そうは言っても渋滞情報を元にしてカーナビが考えた新ルートよりも筆者自身の経験値から編み出した別ルートを選んだ方が、目的地への到着時刻が早くなることもある。
渋滞と言っても遅い渋滞も速い渋滞もある。路側帯の駐車車両で渋滞表示になっているケースもある。それらの判断までできる細かい情報収集と発信をしてもらいたい。

プローブ情報を活用した
道路交通情報サービスが叶える
交通社会へ期待するメッセージ

クルマの新時代を築くといわれるCASEの中で、インフラとの協調で能力が決まるのが「C」のコネクテッドだ。すでに活動して大きな実績を挙げているVICSもそのひとつ。カーナビへの交通情報提供により多くのドライバーが助けられている。
さらに2020年から試験運用が始まるプローブ情報は、走行する1台1台のクルマから位置・速度・通過時刻などの走行軌跡データを直接受け取り、それをビッグデータとして利用する。
これを活用した道路交通情報サービスが実現すれば、渋滞を避けたルート案内や到着予想がより的確にわかるようになるという。
プローブ情報のさらなる進化により将来は、渋滞のない世界が実現するかもしれない。
また災害時にも通行できる道の区別がつくなど、役に立ちそうだ。