このナビは、ふたつの特徴を知れば理解できると思います。ひとつは、画面サイズが3種類(7型ワイド、9型、10型)あり、好みに応じて選べること。そして10型という大きなサイズまで用意されていること。画面サイズ以外、機能に関してはどれも同等という商品展開も独特です。
もうひとつは、最強のフィッティングを誇ること。クルマに何かを装着する際は違和感のない「純正風」とするのが最近のトレンドですが、この「BIG X」シリーズの美しさは他の追従を許さないといっていいでしょう。「車種専用」をテーマとし、大きな画面を収めるためにナビ周辺のパネルまで専用設計。今回のヴォクシーではナビ画面の下にあるエアコン吹き出し口までも純正に変えて独自のパネルを使うことで、まるで純正のようなインストールができています。シワ模様や色など周囲になじむパネルの仕上げは本当に見事で、クロームや光沢のあるブラックをコーディネートすることで上質感も高まっているのが印象的でした。見た目は純正風ですが、純正以上のクオリティだと思います。
そして専用設計のこだわりは見た目だけではありません。音響設定、アンテナの位置、そして画面の見え方のチューニングまで車種専用の設定がおこなわれているというから驚きです。
もちろん、ナビとしての性能は高いですが、闇雲に最先端を追いかけているわけではありません。先進を行くよりも、ユーザーが使いやすい、便利だと感じる機能を充実させて満足度を高めているのだと感じました。