[VOL.8]日産フーガの純正ナビで最新の安全運転支援システム「DSSS」を体験【機種】日産フーガ 純正ナビゲーションシステム【区間】お台場→羽田空港、羽田空港→横浜みなとみらい
「DSSS」とは?

2011年7月から本格的にスタートしたばかりの安全運転支援システムです。DSSSとは、「Driving Safety Support Systems」の略。道路上に設置したセンサーがすぐ前方の道路状況や通行車両の様子を捉え、DSSSシステムに対応した通行車両へ情報を送信。情報をキャッチした車両はナビの画面に、ドライバーへ注意を促す図形を表示します。

すでに実用化され、ナビ画面に表示される情報は、現時点では以下の4種類。
●一時停止見落とし防止:前方に一時停止があることを伝える
●信号見落とし防止:前方に赤信号があることを伝える
●追突防止:前方に信号停止車両や低速で走行している車両があることを伝える
●出会い頭衝突防止支援:脇道から道路に入ろうとしている車両があることを伝える

そのほか、以下の表示も実用化に向けて研究が進んでいます。
●歩行者横断見落とし防止:左右折時に横断歩道にいる歩行者の存在を知らせる
●右折時衝突防止:右折時に対向車の存在を伝える
●出会い頭自転車衝突防止:信号機の無い交差点での自転車の接近を伝える
●左折時衝突防止:交差点を左折する際に後方からのバイクや自転車の接近を伝える

DSSSには、すべての注意情報をカーナビに表示する「DSSSレベル1」と受信情報と自車の走行情報を統合処理し、危険性があると判断された場合のみ情報を画面に表示する「DSSSレベル2(次世代DDSS)」の2タイプがあります。「DSSSレベル1」は情報があれば3メディアVICS受信機(光/電波ビーコンユニット)が装着されているすべてのカーナビの画面に表示されますが、「DSSSレベル2」の情報を表示するには3メディアVICS受信機を装着した「次世代DSSS」対応カーナビが必要。現在のところ、日産の多くの車種やトヨタの上級車種などに対応カーナビが設定されているほか、今後は続々と採用車種が増えていく予定です。利用料金はかかりません。

車両に情報を伝える道路側のインフラは東京と神奈川を中心に設置がはじまり、今年7月から本運用がスタート。今後は全国に展開されていく見込みです。安全に大きく寄与するシステムだけに、早いうちに多くの場所に設置されることを期待したいですね。

DSSS説明サイト(UTMS公式サイト内)
http://www.utms.or.jp/japanese/system/dsss.html

VICSメニューの確認

まずはVICS情報の項目を確認してみましょう。「情報」のスイッチを押すと画面に【情報メニュー】が表示されるので【VICS】をタッチします。すると【VICS FM多重情報】や【VICSビーコン情報】のメニューが現われ、【VICS FM多重情報】からは図形情報などを確認することもできます。もちろん、メニューからVICS情報を呼び出さなくても地図上にはVICSによる渋滞状況が表示されるので、渋滞をひと目で把握することが可能です。

VICSの駐車場情報も確認できる

VICSのメニューから【駐車場空き情報】を選ぶと、近隣の駐車場を地図上に表示し、さらにその駐車場の概要や混雑状況までも確認が可能。その画面から確認した駐車場を行き先として選ぶことができるのも親切ですね。